サツキマス産卵観察会
2012-10-23
21日はサツキマス産卵観察会を行ないました。今年はサツキマスはたくさん見れましたが、残念ながら産卵の瞬間を
見ることはできませんでした。
産卵床を尾びれで掘る行動も少なく、産卵床に執着しない個体もいました。
これは少し時期がずれたのか、環境が悪化したのか原因は分りません。
ただ、砂防ダムの無かった頃は明宝スキー場のあたりまでのぼっていたという
ことですから、現在みたいに一ヶ所に集中することは無かったかも知れません。
今の産卵場を見ていると少々過密のように見えるし、広い川の中でもちょうどよい石の大きさの所は限られています。更にここ数年砂利の量が減ってサツキマスが産卵床を掘るとすぐ大きな石が出てきて、掘りかけた産卵床をあきらめる光景が見られるようになりました。
サツキマスの産卵する場所が少ない現状では、この場所の環境を人為的にでも
整えて行く必要があるかと思います。来年以降は10月初めに砂利を敷く作業を
やって産卵しやすい環境にしようと考えています。
将来的には上流の砂防ダム群のスリット化を要望し、下流への土砂の供給量を増やすことが大事です。
観察会の映像は録画失敗に終わりました。期待していただいた皆さんすみません。
今年から初めて使った録画装置でしたが、後半バッテリーの電圧降下によって録画できなくなり、全てが再生出来なくなっていました。今後対策を考えます