有識者会議 中間報告 これではいけない
2010-07-13
玄さんの釣り情報にこんな情報が載っていました。6月16日に第10回の「今後の治水対策のあり方に関する有
識者会議」が開かれ、第10回では「今後の治水対策のあり方について 中間とりまとめ
(タタキ台)」が示されました。
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1 ダムの検証作業の進め方
(1) 第10回有識者会議の中間取りまとめ
中間とりまとめではダムの検証を次のように行うことになっています。
「① 検証主体:国土交通大臣
② 検証検討主体:地方整備局等、水資源機構、都道府県
国土交通大臣が、直轄ダムについては地方整備局等に、水機構ダムについては水機
構及び地方整備局にそれぞれ検証の検討を指示し、補助ダムについては都道府県に検証
の検討を要請する。
③ 関係地方公共団体からなる検討の場
検証検討主体は、「関係地方公共団体からなる検討の場」を設置し、相互の立場を理
解しつつ、検討内容の認識を深め検討を進める。
④ 意見の聴取
検証検討主体は、学識経験者、関係住民等、利水者等関係機関、関係地方公共団体の
長の意見を聴く。
⑤ 情報公開とパブコメ
「関係地方公共団体からなる検討の場」の公開など情報公開を行うとともに、主要な
段階でパブリックコメントを行う。 」
ダムを推進してきた国、県、水機構が主体となってダムは必要ではない中止すると言えるのか。
自分たちがやってきた事は間違いでしたと言えるのか。
このやり方ではほとんどのダムが中止されず、建設されていくだろう。
1994年 河口堰までカヌー
2010-07-13
河口堰が閉まる1年前、美濃市から河口堰まで2泊3日で長良川を下った。1日目、関の孫六苑下の河原でキャンプ、2日めは羽島付近で泊った。
さて3日目、今日は河口堰に反対する仲間と河口堰反対のイベントで16時に合流する予定だ。残り35キロ。美濃から羽島と同じくらい。どうしよう。
とにかく、淡々と流れ変化の少ない下流部をひたすらパドルを漕いだ。両岸は堤防なので見えるのは空と堤防と時々くぐる橋。
どこの橋か確認しないと場所がわからなくなる。
ザザーッ! ザ。 突然カヌーが何かに乗り上げた。川の真ん中で深いはずなのに。乗り上げた所は砂で底から垂直に立ち上がっている。よく見るとまわり全体が浅い10センチくらい。
川全部がそうではないので、通れるを探し通過する。これが海からの潮の動きと川の流れによってできた「マウンド」だった。(今は洪水の水位を下げるため浚渫されなくなった。)
昼頃、木曽三川公園(治水タワー)に着く。残り5キロで楽勝だと思い、カヌーの上で本を読む。川の中央を下流に向かうと少々流れがあり快適だ。
と思ったのも束の間、流れはどんどん強くなり波の高さは1mくらいある。複雑な流れはないが下流に引っ張られている感じがする。引き潮だった。友達は満潮と言っていたので信じていたが、正反対。とにかくひっくり返らないよう忠実に漕ぎ、川の蛇行を利用して左岸の岸にたどり着いた。
しかし底には向かい風が待っていた。流れの全くない岸沿いを風と闘いながら漕いだ。下流にすごい勢いで流れる中央部を横目に見ながら。もう少しテクニックがあれば、あのままくだれるんだろうが、私の技術では海に行ってしまいそうだ。
結局着いたのは、予定どおりの16時だったが5キロを4時間もかかった。朝から漕ぎっぱなしでヘトヘトになった。
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河口堰が無かった頃の貴重な体験です。
マウンド、引き潮の強力な力、今では無くなってしまいました。河川のダイナミックな動きを長良川に取り戻したいです。